先日のチャンピオンリーグの準々決勝でバイエルン・ミュンヘンに2-8という歴史的大敗をしたバルセロナ。
バルセロナは今後チームを一新するようですが、その最初の一手としてキケ・セティエン監督を解任するようです。
気になる次期監督ですが、現在オランダ代表監督を務めているロナルド・クーマンが有力とされています。
彼は監督としてどのような戦術を好むのでしょうか。またどんな経歴なのでしょうか。
気になったので調べてみました。
ロナルド・クーマンがバルサの監督に?
バルセロナの新指揮官はロナルド・クーマンであるとスペインやイタリアメディアで報じられています。
バルセロナは新指揮官にロナルド・クーマン氏を選んだ模様だと、イタリア『スカイ』などが伝えている。
チャンピオンズリーグ準々決勝のバイエルン・ミュンヘン戦を2-8という衝撃的なスコアで落としたバルセロナは、大きくチームを変えるものとみられている。その第一歩として、キケ・セティエン監督が解任される見通しで、その後任が注目されているところだ。
『ESPN』もクーマン監督就任が決定的とみている。ジャンルカ・ディ・マルツィオ記者は自身のウェブサイトで、明日(18日)にも正式な発表がある可能性もあると記した。
現役時代にバルセロナで活躍したクーマン氏は、現在オランダ代表指揮官を務めている。
(出典:https://www.footballchannel.jp/)
この敗戦でバルセロナは12年ぶりの無冠ということになりましたし、誰かが責任を取らないといけないのでしょうね。
チームの監督としてキケ・セティエン監督が責任を負わさせるのでしょう。
とはいえ昨今のバルセロナは選手側とフロント側で対立していますから、監督だけを変えればいいというわけではなさそうですが(-_-;)
ピケ選手は「必要であればクラブから出ていく」とも発言していますし今回の件でバルセロナの崩壊が始まるかもしれません…。
いざこざがある中で監督になるであろうクーマン監督への期待は大きくなるでしょうが、良いチームにすべく頑張って欲しいものです。
ロナルド・クーマンの戦術は?
クーマン監督がバルセロナ監督になった場合、バルセロナでどんな戦術を採用するか気になりますよね。
現在はオランダ代表で指揮をとっていますが、基本的なフォーメーションは4-3-3となっています。
元々は5バックのシステムを採用しようと試みていましたが、最終的には4-3-3に落ち着いたようですね。
オランダ代表監督になる前に指揮をとっていたエヴァートン(イングランド)でも4-3-3を主流としていたのでクーマン監督が最も得意とするフォーメーションなのでしょう。
今のバルセロナも4-3-3ですし、システムを変更せずにチームを変えるならばうってつけの監督と言えそうです。
4-3-3は選手同士で三角形が作りやすくパスサッカーに向いてるフォーメーションです。
ボールを保持しやすいためポゼッションサッカーに適していて、攻撃にも人数を割けるのが特徴です。
一方で、フォワードが3名と多いため、ディフェンスでピンチに陥りやすいという側面もあります。
「ポゼッションサッカーといえばバルセロナ」と言わしめるほどの結果を残してきたフォーメーションと言えますね!
監督の戦術と現在のバルセロナの戦術は大まかには合致していますから、ここからどういったアレンジを加えるのか非常に楽しみです。
ロナルド・クーマンの経歴は?
クーマン監督は1980年から現役としてのキャリアをスタートさせ、1997年まで活躍されていました。
1989-1995年まではバルセロナでもプレーしていたのでメッシ選手たちの大先輩とも言えますね。
1982年から1998年まではオランダ代表としても活躍しています。
DFでありながらリーグ戦の通算ゴールは193得点という驚異的な記録を持っています。
攻撃もでき、守備もできるというものすごいプレーヤーということが分かりますね。
現役時の在籍チームは下記のようになります。
1980-1983 | フローニンゲン |
1983-1986 | アヤックス |
1986-1989 | PSV |
1989-1995 | バルセロナ |
1995-1997 | フェイエノールト |
1982-1994 | オランダ代表 |
現役引退後の1997年から指導者としてのキャリアをスタートさせます。
意外にも1998-2000シーズンではバルセロナのアシスタントコーチを務めています。
監督ではないものの指導者としてバルセロナに関わっているので、現在のバルセロナもクーマン監督のことを信用できているのかもしれませんね。
2000-2001シーズンにフィテッセの監督デビューをしたのを皮切りに、以降はほぼ毎年どこかのチームの監督を務めています。
成績不振により解任されたことも度々ありましたが、それでも他のチームから声がかかるのはすごいですよね!
監督としての手腕もしっかり評価されているのでしょう。
2018年以降は母国であるオランダの代表監督を務めている。
監督歴のキャリアは下記のようになります。
1997-1998 | オランダ代表(アシスタントコーチ) |
1998-2000 | バルセロナ(アシスタントコーチ) |
2000-2001 | フィテッセ |
2001-2005 | アヤックス |
2005-2006 | ベンフィカ |
2006-2007 | PSV |
2007-2008 | バレンシア |
2009-2010 | AZ |
2011-2014 | フェイエノールト |
2014-2016 | サウサンプトン |
2016-2017 | エヴァートン |
2018- | オランダ代表 |
ロナルド・クーマンはオランダ代表を辞任する?
現在はオランダ代表監督を務めているクーマン監督ですがバルセロナの監督に就任する場合はオランダ代表監督を辞任するのでしょうか。
というかそもそも代表監督をやめてクラブの監督に就任することが許されるのか疑問ですよね。
「国を見捨てるのか」という反対意見も出てきそうです(-_-;)
ですが調べてみると、クーマン監督にはEURO2020終了後であれば、代表監督を退任し、バルセロナの監督に就任できるという特約条項があるようです。
詳しくはこちらの記事に記載されているのでぜひ読んでみることをおすすめします。
オランダ代表クーマン監督、“バルセロナ条項”の存在認める「EUROを終えた後…」
EURO2020は新型コロナウイルスの影響で2021年に延期することが決定していますが、
代表を立て直す時間はあるわけですし、今年中にクーマン監督が退任されてもあまり問題はないはずです。
こういったこともあり、バルセロナの監督にクーマン監督が就任することも容認されそうですよね。
まさかこんな内容が契約に盛り込まれているとは意外でしたが、クーマン監督としてもバルセロナで指揮を取りたいという願望が強いのかもしれませんね。
ぜひバルセロナの新監督になってチームを立て直してほしいものです!